【4月28日 AFP】職権乱用罪で禁錮刑判決を受けて服役中のウクライナのユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相(51)が、看守からの暴力に抗議し20日からハンガーストライキを続けている。  ウクライナで2004年に起きた「オレンジ革命(Orange Revolution)」の立役者だったティモシェンコ前首相は、前年10月に職権乱用罪で禁錮7年の有罪判決を受けて刑務所に収容された。前首相は、刑務所の看守から殴るなどの暴力を受けたと主張している。

 一方、2週間前にウクライナを訪れティモシェンコ前首相を診察したドイツの医師団によると、前首相は収容されて以来、椎間板の痛みが悪化しているという。医師団は記者会見で、「人道的」な観点からも適切な処置が望める国外で前首相を治療させるよう訴えた。独ベルリン(Berlin)の大学病院で、ティモシェンコ前首相の治療受け入れ態勢が整っている。

 ティモシェンコ前首相の処遇をめぐり、ウクライナと欧州連合(EU)の関係は緊張している。(c)AFP/Kate Millar