2012米大統領選、愛犬も巻き込み泥仕合の様相に
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【4月25日 AFP】2012年の米大統領選に関心があるならば、この2人と2匹の名前を覚えておくといいだろう。ミットと「シェイマス」、バラクと「ボー」だ。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と、共和党の大統領候補に指名される見込みのミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事は、11月の大統領選本選に向け、経済再生や、雇用成長の活性化を導く政策作りに専念しなければならない。
しかし、ツイッター(Twitter)上で大々的に広まっているのは、何十年も前に2人が「人間の最良の友人」たる犬たちをどう扱ったかという話題だ。しかも一般の米国人のツイートばかりか各選挙陣営が応酬し、メディアにまで取り上げられて、からかい半分の批判の種となっている。
民主党側はまるで1度かみついたら離さない闘犬のように、アイリッシュセッターのシェイマスを飼っていたロムニー氏を、ここ何か月も苦しめている。
ことは1983年、ロムニー氏が家族とバケーションに出かける際、このシェイマスを入れたケージを車の上に乗せて走り、シェイマスに「苦痛の数時間」を過ごさせたというエピソードだ。道中、シェイマスがケージの中でひどくそそうをしたために、ロムニー氏が車を止め、車ごとホースで水をかけてシェイマスを洗ったという話を、民主党側は「無神経」さの表れだとしてロムニー氏に対する個人攻撃の材料にし、米国中に広めたがっている。
その効果として、インターネット上に立ち上げられた「ロムニーに反対するイヌたち」という題のウェブサイトは、少なくともこれまでに数万人の賛同者を集めた。このサイトは「ミットは卑劣」と書かれたバンパーステッカーや、「僕は車内に乗りたい」と書かれたイヌ用のバンダナを配布している。
オバマ陣営の選挙参謀の筆頭格、デービッド・アクセルロッド(David Axelrod)大統領上級顧問も今年初め、オバマ大統領とその愛犬ボーが仲睦まじく大統領用リムジンで移動している写真をツイッターに投稿し、「愛情ある主人は愛犬とこうして移動する」とコメントをつけた。
しかし共和党側もここへ来て、反撃のための武器を手に入れたようだ。米ニュースサイト「デイリー・コーラー(Daily Caller)」は前週、ベストセラーになった1995年刊行のオバマ氏の自伝『マイ・ドリーム(Dreams From My Father)』を引用した。オバマ氏はインドネシアでの幼少時代に「犬の肉を初体験」したエピソードを書いており、その味について一言「まずい」と記している。
オバマ氏に批判的な人々はこの告白に飛びついた。ロムニー陣営の選挙参謀、エリック・ファーンストロム(Eric Fehrnstrom)氏は17日、オバマ陣営のアクセルロッド氏が投稿した写真をツイッターに引用し、「今見ると背筋が凍るような写真」とコメントを投稿した。
ここからツイッター上にイヌの毛が舞う展開となり、気づいた時には両陣営ともメディアの質問攻めにあう大騒動となった。さらにロムニー氏の行為をアン・ロムニー(Ann Romney)夫人が弁護しようとしたが、これが単に火に油を注ぐ結果となった。
アン夫人は米ABCニュース(ABC News)にこう語った。「シェイマスは大喜びしてたんです。ケージを見て…何て言うか、ハイテンションになる感じで…だって私たちとバケーションに行けるんですもの」
(c)AFP/Michael Mathes
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と、共和党の大統領候補に指名される見込みのミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事は、11月の大統領選本選に向け、経済再生や、雇用成長の活性化を導く政策作りに専念しなければならない。
しかし、ツイッター(Twitter)上で大々的に広まっているのは、何十年も前に2人が「人間の最良の友人」たる犬たちをどう扱ったかという話題だ。しかも一般の米国人のツイートばかりか各選挙陣営が応酬し、メディアにまで取り上げられて、からかい半分の批判の種となっている。
民主党側はまるで1度かみついたら離さない闘犬のように、アイリッシュセッターのシェイマスを飼っていたロムニー氏を、ここ何か月も苦しめている。
ことは1983年、ロムニー氏が家族とバケーションに出かける際、このシェイマスを入れたケージを車の上に乗せて走り、シェイマスに「苦痛の数時間」を過ごさせたというエピソードだ。道中、シェイマスがケージの中でひどくそそうをしたために、ロムニー氏が車を止め、車ごとホースで水をかけてシェイマスを洗ったという話を、民主党側は「無神経」さの表れだとしてロムニー氏に対する個人攻撃の材料にし、米国中に広めたがっている。
その効果として、インターネット上に立ち上げられた「ロムニーに反対するイヌたち」という題のウェブサイトは、少なくともこれまでに数万人の賛同者を集めた。このサイトは「ミットは卑劣」と書かれたバンパーステッカーや、「僕は車内に乗りたい」と書かれたイヌ用のバンダナを配布している。
オバマ陣営の選挙参謀の筆頭格、デービッド・アクセルロッド(David Axelrod)大統領上級顧問も今年初め、オバマ大統領とその愛犬ボーが仲睦まじく大統領用リムジンで移動している写真をツイッターに投稿し、「愛情ある主人は愛犬とこうして移動する」とコメントをつけた。
しかし共和党側もここへ来て、反撃のための武器を手に入れたようだ。米ニュースサイト「デイリー・コーラー(Daily Caller)」は前週、ベストセラーになった1995年刊行のオバマ氏の自伝『マイ・ドリーム(Dreams From My Father)』を引用した。オバマ氏はインドネシアでの幼少時代に「犬の肉を初体験」したエピソードを書いており、その味について一言「まずい」と記している。
オバマ氏に批判的な人々はこの告白に飛びついた。ロムニー陣営の選挙参謀、エリック・ファーンストロム(Eric Fehrnstrom)氏は17日、オバマ陣営のアクセルロッド氏が投稿した写真をツイッターに引用し、「今見ると背筋が凍るような写真」とコメントを投稿した。
ここからツイッター上にイヌの毛が舞う展開となり、気づいた時には両陣営ともメディアの質問攻めにあう大騒動となった。さらにロムニー氏の行為をアン・ロムニー(Ann Romney)夫人が弁護しようとしたが、これが単に火に油を注ぐ結果となった。
アン夫人は米ABCニュース(ABC News)にこう語った。「シェイマスは大喜びしてたんです。ケージを見て…何て言うか、ハイテンションになる感じで…だって私たちとバケーションに行けるんですもの」
(c)AFP/Michael Mathes