【4月23日 AFP】ミャンマーの連邦議会が23日、再開したが、野党・国民民主連盟(National League for DemocracyNLD)のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)党首は、同党の他の議員36人とともに登院を見送った。今月1日のミャンマー連邦議会補選で初当選したスー・チー氏は、今回が議会初登院となるはずだった。

 補選で立てた候補者44人のうち43人が当選したNLDは、国会での宣誓で軍政時代に定められた憲法を「護持する」との文言を「敬意を払う」に変更するよう当局に要請したが却下され、テイン・セイン(Thein Sein)大統領に再考を訴えていた。

 現在、来日中の同大統領は23日、記者団に対し「Uターンは絶対にしない」と述べ、民主化を進める姿勢を強調する一方、宣誓文言の変更の可能性は否定。登院するかしないかはスー・チー氏次第だと語った。

 これに対し、NLDのニャン・ウィン(Nyan Win)報道官はAFPの取材に、テイン・セイン大統領の日本での発言については「状況が分からない」とコメント。大統領から党の要請に対する正式な回答はまだ得ていないと明らかにした。

 NLDは、2010年11月の総選挙を公平性にかけるとしてボイコットしたことを理由に解党に追い込まれた。だが、その後、当局が政党登録手続きの文言を変更し、政界への復帰を果たしている。(c)AFP/Soe Than Win

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