【4月23日 AFP】(一部更新、写真追加)フランス大統領選は22日に第1回投票が行われ、野党・社会党のフランソワ・オランド(Francois Hollande)前第1書記と現職のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が5月6日に行われる決選投票に進むことが確実になった。

 暫定的な開票結果によると、オランド氏の得票率は28~29%、サルコジ氏が25.5~27%、極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏は18~20%、極左のジャンリュック・メランション (Jean-Luc Melenchon)氏は約11.7%となっている。

 フランス大統領選で現職が第1回投票で勝利できなかったのは、1958年に始まった現行の第5共和制では初めて。今回の投票率は80%を超えたとみられている。2007年は84%だったが、2002年の72%は大幅に上回った。

 オランド氏は、サルコジ大統領はフランスを財政緊縮策と失業増加の悪循環に投げ込んだと批判。一方のサルコジ氏は、オランド氏は経験不足の上に意志が弱く、公約に掲げた無謀な歳出拡大をすれば財政的なパニックが起きるだろうと述べていた。

 ルペン氏の得票率が予想外に高かったことから、同氏の支持層の動向が決選投票の行方に影響を与える可能性が出てきた。(c)AFP/Charles Onians