米大統領警護隊にコロンビアで買春疑惑、「徹底した捜査」命令
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【4月16日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は15日、米州首脳会議(Summit of the Americas)出席のため訪れた南米コロンビアで大統領警護隊(シークレットサービス、US Secret Service)が買春したとされるスキャンダルの真偽について「厳重な捜査」を求めるとともに、事実だった場合は「怒り」を覚えるだろうと述べた。
南北アメリカ首脳が一堂に会する同会議に影を落としたこのスキャンダルは、警護隊員11人が11日夜、カルタヘナ(Cartagena)のホテルの部屋へ売春婦を連れ込み、うち1人と支払をめぐってトラブルを起こしたというもの。11人は解任され既に本国へ送還されており、警護隊当局が捜査を開始している。
一方、軍関係者5人も関与が疑われるとして外出禁止処分を受け、米軍当局の捜査対象となっている。
オバマ大統領は首脳会議後、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領との共同記者会見で同スキャンダルに触れ、「厳重かつ徹底した捜査を求める」と発言。また、疑惑が事実だった場合は「もちろん憤りを感じるだろう」とも付け加えた。
疑惑が持たれている警護隊員らの中で大統領警護の特務部隊に任命されていた者はいないという。
だが、激戦が予想される11月の大統領選で再選を目指すオバマ大統領は、自身に同行する全員が米国の代表であり、最良の振る舞いをするべきだと強調した。「シークレットサービスに対する私の姿勢は、ここにいる代表団に求めるものと変わらない。われわれは米国民の代表なのだ」
「つまり、われわれは最大限の品位と誠実さを持って振る舞わなければならない。報告された行為は、この規範に反するものだ」
コロンビアでは指定地域における売春行為は合法だが、ピーター・キング(Peter King)米下院議員は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、隊員への脅迫やスパイ行為、警備網への敵の侵入が容易になる恐れがあることから、買春が大統領警護隊の規定に抵触する可能性があると説明している。(c)AFP/Tangi Quemener
南北アメリカ首脳が一堂に会する同会議に影を落としたこのスキャンダルは、警護隊員11人が11日夜、カルタヘナ(Cartagena)のホテルの部屋へ売春婦を連れ込み、うち1人と支払をめぐってトラブルを起こしたというもの。11人は解任され既に本国へ送還されており、警護隊当局が捜査を開始している。
一方、軍関係者5人も関与が疑われるとして外出禁止処分を受け、米軍当局の捜査対象となっている。
オバマ大統領は首脳会議後、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領との共同記者会見で同スキャンダルに触れ、「厳重かつ徹底した捜査を求める」と発言。また、疑惑が事実だった場合は「もちろん憤りを感じるだろう」とも付け加えた。
疑惑が持たれている警護隊員らの中で大統領警護の特務部隊に任命されていた者はいないという。
だが、激戦が予想される11月の大統領選で再選を目指すオバマ大統領は、自身に同行する全員が米国の代表であり、最良の振る舞いをするべきだと強調した。「シークレットサービスに対する私の姿勢は、ここにいる代表団に求めるものと変わらない。われわれは米国民の代表なのだ」
「つまり、われわれは最大限の品位と誠実さを持って振る舞わなければならない。報告された行為は、この規範に反するものだ」
コロンビアでは指定地域における売春行為は合法だが、ピーター・キング(Peter King)米下院議員は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、隊員への脅迫やスパイ行為、警備網への敵の侵入が容易になる恐れがあることから、買春が大統領警護隊の規定に抵触する可能性があると説明している。(c)AFP/Tangi Quemener