【4月14日 AFP】13日に打ち上げに失敗した北朝鮮のミサイル発射を受け、米国とその同盟国は周辺地域の安全保障を脅かす挑発的な行動だと非難した。一方で、ロシアと中国、インドはすべての関係国に自制を求めた。

 国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は声明で、ミサイル発射について遺憾の意を表明。発射は国連安全保障理事会の決議違反だと非難した上で、「周辺地域の緊張を高める挑発的な行動をこれ以上取らないよう」北朝鮮に強く要請した。

 また韓国政府も、弾道ミサイル技術を利用したすべての発射を北朝鮮に禁じた安保理決議に明らかに違反する「挑発的行為」だと非難した。

 国連安全保障理事会は13日、対応を協議するために緊急会合を招集したが、この動きの中でロシアは、北朝鮮に新たな制裁を科すことには反対すると明言した。
 
 また北朝鮮と親密な同盟関係にある中国は、国際社会と地域大国に対し、北朝鮮の核問題をめぐる日本、米国、韓国、ロシア、中国の6か国協議の再開に向け取り組むべきだと訴えた。(c)AFP