【4月5日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は4日、投資・金融分野の対ミャンマー制裁を緩和するとともに、近く約20年ぶりに駐ミャンマー大使を任命する方針を明らかにした。

 米当局者によると、制裁緩和の具体的な内容と日程は検討中だが、ミャンマー国内でのクレジットカードの使用を認めることが1つの柱だという。ミャンマーは現在でもクレジットカードが使えない数少ない国の1つだ。

 前年12月に歴史的なミャンマー訪問を果たしたクリントン長官は、米国務省としてミャンマーの一部の政府高官や議員の米国訪問や、医療や教育などの分野の米民間団体がミャンマー国内の活動拡大を許可することを検討していると述べた。

 しかし、米議会が課したヒスイの輸出など多数の厳しい制裁は続く。クリントン長官は、全政治犯の釈放や少数民族との和解、北朝鮮との軍事協力を絶つことなどを求め米国はミャンマーに今後も圧力をかけていくと述べた。(c)AFP/Shaun Tandon

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