【3月31日 AFP】中国の2大マイクロブログサービス、「新浪微博(Sina Weibo)」と「Tencent QQ」は31日、ユーザーのコメント書き込みを禁止した。両社によると、ネット上で噂がまん延するのを防ぐため、来月3日まで措置を継続するという。

 書き込みが禁止される数時間前、当局はデマを拡散していると見たサイトを閉鎖し、関与した者らを逮捕していた。
  
 ネット上では、今月、次期最高指導部入りが有力視されていた重慶(Chongqing)市トップの薄熙来(Bo Xilai)書記が解任されて以来、北京(Beijing)でクーデターが起きるとの噂が一人歩きしていた。

 Tencent QQのサイトには「マイクロブログサービスで広がる噂や、違法で有害な情報が、社会的悪影響を与えている。書き込まれるコメントには有害な情報が多く含まれる」と書かれている。

 中国で最大の人気を誇る中国版ツイッター「新浪微博」を運営する新浪(Sina)社は同サイトで「3月31日午前8時から4月3日午前8時まで、微博のコメント機能を一時停止する」としている。 

 中国国営新華社(Xinhua)通信によると、中国政府の国家インターネット情報局の報道官は「北京に軍用車が入り、何か事件が起こっている」とする噂を広めた16サイトを閉鎖したと述べたと報じた。
 
 新華社通信によると、同報道官は「ネット上での噂をねつ造、流布した」として6人が拘束されていると明らかにしたという。(c)AFP

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