【3月20日 AFP】人工衛星を4月に打ち上げると発表した北朝鮮は19日、2月の米朝合意が現時点においても有効であるとして、合意履行のために監視要員を派遣するよう国際原子力機関(IAEA)に要請した。

 北朝鮮による人工衛星の打ち上げについては、国連決議に違反するもので、核弾頭搭載可能な長距離ミサイルの発射実験であるとの批判が集まっている。米国政府は、いかなる打ち上げも、米国からの食糧支援や北朝鮮の核開発計画の一部凍結を決めた2月29日の米朝合意に抵触すると表明した。

 一方、6か国協議の北朝鮮首席代表を務める李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-Ho)外務次官は19日夜、北京(Beijing)で記者団に対し、「人工衛星の打ち上げと米朝合意は別問題」と語り、北朝鮮は米朝合意を完全に履行すると述べ、また「合意を履行するために、われわれはIAEAに招請状を送り、監視要員をわが国に派遣するよう要請した」と続けた。

 李外務次官の発言は、20日に韓国放送公社(KBS)で放送された。(c)AFP/Park Chan-Kyong