【3月2日 AFP】南西部バスク(Basque)地方のバイヨンヌ(Bayonne)で1日、4月~5月に行われる仏大統領選再選のため遊説中のニコラ・サルコジ(Nicholas Sarkozy)仏大統領が、バスク分離派や野党・社会党支持者ら数百人に罵声を浴びせられたり卵を投げつけられるなどし、訪問先のバーで1時間にわたって立ち往生する騒ぎがあった。

 サルコジ大統領はバイヨンヌ中心街に到着し車を降りた直後から罵声を浴び、地元有権者と面会する予定だったバーに向かう道すがらも群衆は延々と抗議を続けた。大統領が店内に入ると、群集はバスク語で「出て行けニコラ!」などと叫んだり、卵を店に向かって投げつけたりしたため、警官隊が群集を遠ざけるまでサルコジ大統領は店内に閉じ込められた。

 2月28日に公表された仏世論研究所(IFOP)の調査では、4月後半の1回目の投票でのサルコジ大統領の支持率は27%、野党・社会党の支持率は28.5%で、拮抗している。(c)AFP

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