【3月1日 AFP】北朝鮮は2月29日、核実験、長距離ミサイルの発射、ウラン濃縮活動を一時停止し、米国から食料支援を受けることで米国と合意したと発表した。米国も同時にこの内容を確認した。停滞している6か国協議再開に向けた一歩となる可能性がある。

 北朝鮮外務省の報道官が国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)を通じて発表したところによると、米国は24万トンの「栄養支援」を実施するほか、追加的な食糧支援を行う見込みもあるという。北朝鮮は1990年代の飢饉(ききん)以来、慢性的な食糧不足に苦しんでいる。

 北朝鮮はまた、寧辺(Yongbyon)の核施設において、ウラン濃縮のモラトリアム(一時停止)実施を監視するための国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)の査察官の受け入れも認めると発表した。

 米朝は前週、中国・北京(Beijing)で、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏体制となってから初の高官協議を行っていた。(c)AFP/Simon Martin

【関連記事】
察知できなかった金総書記の死、危うい「金魚鉢」見守る米国と同盟国
「金総書記死去後も政策変更なし」、北朝鮮・国防委員会が声明