【2月28日 AFP】欧州連合(EU)の外相理事会は27日、シリアに対する追加制裁で合意した。シリア中央銀行の資産凍結や、閣僚7名の渡航禁止、シリアが運航する貨物機のEU域内への乗り入れや貴金属取引の禁止を決めた。

 英国のウィリアム・ヘイグ(William Hague)外相は、「われわれはシリア政権に対し、なし得る限り広範な影響力を及ぼし、締め付けを強化するため、できることはすべて行う」と述べた。

 フランスのアラン・ジュペ(Alain Juppe)外相は、難しいことは分かっているが、シリア問題が国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)の場に持ち込まれることを望むと述べた。

 シリアはICCの設立を決めた条約に参加していない上、ICCが行動をとるには国連(UN)安保理がこれに反対しない立場をとる必要があるが、安保理で拒否権を持つロシアと中国がシリア寄りの立場を取っていることから実現は難しい。(c)AFP