「イランと合意に達せず」、核開発計画調査でIAEAが声明
このニュースをシェア
【2月22日 AFP】イランの核兵器開発疑惑の解明を目指してイランに調査団を送っていた国際原子力機関(IAEA)は22日、期待された成果が得られなかったことを声明で発表した。
IAEA調査団は1月末のイラン訪問時に続き、今回もパルチン(Parchin)にある核関連と見られる施設への立ち入りを要求したが、イラン側が許可しなかったという。
IAEAは声明で「イランの核開発計画に関する懸案事項の解明に向け集中的に取り組んだが、残念ながらそのための文書について合意に達することはできなかった」としている。天野之弥(Yukiya Amano)事務局長は声明の中で、「イランが、2度にわたりパルチン訪問の要請を拒否したことには失望している。われわれは建設的な態度で臨んだが、合意に達しなかった」と述べた。
IAEAによると、今回の訪問はIAEAが「軍事的側面の可能性」を指摘するイランの核開発疑惑を中心に、「全ての懸案事項」を解決することを目指していた。ヘルマン・ナカーツ(Herman Nackaerts)事務次長率いる、IAEA高官らで構成される調査団は22日、IAEA本部のあるウィーン(Vienna)に戻る予定。
イラン学生通信(ISNA)によるとイランのアリ・アスガル・ソルタニエ(Ali Asghar Soltanieh)IAEA担当大使は「イランとIAEA間の協力と相互理解」について集中的な議論が交わされたと語った。同通信はソルタニエ大使が「こうした交渉は今後も継続される」と述べたと伝えている。(c)AFP
【関連記事】
IAEA調査団、イランに出発 求められる「具体的な成果」
IAEA、イランで核関連施設の調査を開始
IAEA調査団は1月末のイラン訪問時に続き、今回もパルチン(Parchin)にある核関連と見られる施設への立ち入りを要求したが、イラン側が許可しなかったという。
IAEAは声明で「イランの核開発計画に関する懸案事項の解明に向け集中的に取り組んだが、残念ながらそのための文書について合意に達することはできなかった」としている。天野之弥(Yukiya Amano)事務局長は声明の中で、「イランが、2度にわたりパルチン訪問の要請を拒否したことには失望している。われわれは建設的な態度で臨んだが、合意に達しなかった」と述べた。
IAEAによると、今回の訪問はIAEAが「軍事的側面の可能性」を指摘するイランの核開発疑惑を中心に、「全ての懸案事項」を解決することを目指していた。ヘルマン・ナカーツ(Herman Nackaerts)事務次長率いる、IAEA高官らで構成される調査団は22日、IAEA本部のあるウィーン(Vienna)に戻る予定。
イラン学生通信(ISNA)によるとイランのアリ・アスガル・ソルタニエ(Ali Asghar Soltanieh)IAEA担当大使は「イランとIAEA間の協力と相互理解」について集中的な議論が交わされたと語った。同通信はソルタニエ大使が「こうした交渉は今後も継続される」と述べたと伝えている。(c)AFP
【関連記事】
IAEA調査団、イランに出発 求められる「具体的な成果」
IAEA、イランで核関連施設の調査を開始