【2月20日 AFP】イラン石油省は19日、欧州連合(EU)がイラン産原油の輸入を7月から禁止することを決めたことへの報復として、フランスと英国の企業への原油の販売を停止したと発表した。

 両国に輸出されていた原油は別の国に振り向けるという。フランスが2011年にイランから輸入した原油は国内需要の3%に過ぎず、英国もすでにイラン産原油を輸入していないとみられることから、影響は少ないとみられている。

 しかし、EU加盟国の中でイタリア、スペイン、ギリシャなどはイラン産原油の輸入量が多い。国際エネルギー機関(International Energy AgencyIEA)によると、これら3か国でイラン産原油が国内消費量に占める割合は、イタリアが13%、スペインが12%、ギリシャが30%。(c)AFP