民主的選挙に向け第一歩、中国・烏坎村
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【2月5日 AFP】中国で昨年12月、地元の共産党当局に対する抗議行動が全国規模の注目を集めた広東(Guangdong)省烏坎(Wukan)村で1日、住民が「この村で初めて」と呼ぶ公正で民主的な選挙へ向けたプロセスの鍵となる一歩が踏み出された。
烏坎村の住民は12月、地元共産党当局の土地をめぐる汚職に対し、1週間以上に及ぶ抗議行動の末、中国では珍しく地元当局の譲歩を勝ち取った。その際に住民たちは、当局から自由な村民選挙を実施する約束も取り付けた。
一党独裁の中国では国民が指導者を選ぶことはできないものの、全国の村民委員会に限って、住民の投票による代表者選出を認めている。だが烏坎村では、その村民委員会の選挙もきちんと行われたことがなく、村の指導者たちが非公開で委員たちを選んできたと住民は訴えていた。
しかし今回初めて、烏坎村の住民は3月に予定している村の選挙へ向けて、それを監視する独立選挙委員会の委員を村民投票で選出した。
地元自治体に近い村民は1日の選挙委員会選出について、「透明性の高い、開かれた、公正な選挙を実施するプロセスの一環だ」と歓迎した。
国営新華社(Xinhua)通信によると、選挙委員会は村民11人から構成される。選挙委員になった者は、翌月の選挙には立候補できない。
烏坎村では土地の不正収用をめぐり当局者の汚職がはびこっており、昨年9月に村民らが当局と衝突した。村民リーダーの1人が12月に当局に拘束され、死亡したことから抗議は拡大、警察および当局との徹底的な対立へと激化した。村の抗議が全国に報道されるようになると広東省当局が介入し、最終的に住民側に譲歩した。
続く広東省による汚職調査の結果、政府は住民の不満が妥当であると認め、2011年に実施された同村幹部の選挙を無効とした。(c)AFP
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◆中国・烏坎村の「反乱」が象徴するものとは、専門家分析
烏坎村の住民は12月、地元共産党当局の土地をめぐる汚職に対し、1週間以上に及ぶ抗議行動の末、中国では珍しく地元当局の譲歩を勝ち取った。その際に住民たちは、当局から自由な村民選挙を実施する約束も取り付けた。
一党独裁の中国では国民が指導者を選ぶことはできないものの、全国の村民委員会に限って、住民の投票による代表者選出を認めている。だが烏坎村では、その村民委員会の選挙もきちんと行われたことがなく、村の指導者たちが非公開で委員たちを選んできたと住民は訴えていた。
しかし今回初めて、烏坎村の住民は3月に予定している村の選挙へ向けて、それを監視する独立選挙委員会の委員を村民投票で選出した。
地元自治体に近い村民は1日の選挙委員会選出について、「透明性の高い、開かれた、公正な選挙を実施するプロセスの一環だ」と歓迎した。
国営新華社(Xinhua)通信によると、選挙委員会は村民11人から構成される。選挙委員になった者は、翌月の選挙には立候補できない。
烏坎村では土地の不正収用をめぐり当局者の汚職がはびこっており、昨年9月に村民らが当局と衝突した。村民リーダーの1人が12月に当局に拘束され、死亡したことから抗議は拡大、警察および当局との徹底的な対立へと激化した。村の抗議が全国に報道されるようになると広東省当局が介入し、最終的に住民側に譲歩した。
続く広東省による汚職調査の結果、政府は住民の不満が妥当であると認め、2011年に実施された同村幹部の選挙を無効とした。(c)AFP
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