米国防総省、2013年予算要求の概略を発表
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【1月27日 AFP】レオン・パネッタ(Leon Panetta)米国防長官は26日、国防総省の2013年の予算要求の概要を発表し、国防費削減のため兵士10万人の削減などを提案した。ただし、アジア太平洋と中東地域では戦力を維持するとして、新たな予算を求めた。
財政再建への圧力の高まりを受け、オバマ政権は2013年の軍の予算を昨年の要求額から9%削減したい考えで、そのため旧式の艦船や航空機を退役させ、欧州から2個旅団を撤退させるとした。その一方で、特殊作戦や無人機向けの海上基地の建設や、語学の訓練を受けた精鋭戦闘部隊を世界の各地域に派遣する新たなプロジェクトのための予算を要求した。
パネッタ長官は、中国の軍事力増強が米国とその同盟国にとって懸念材料となっているアジア太平洋地域および中東地域では、潜水艦の近代化や次世代爆撃機の配備などにより米軍の力を維持すると明言。「戦争の10年と国防予算の増大を経て、われわれは戦略的な転換点に来ている」と述べた。
パネッタ長官は一部の民主党議員が求める国防予算の大幅カットを避けたい考えだが、共和党議員らは国防費のいかなる削減にも反対し、国内の社会保障費の方を減らすべきだと主張しており、国防予算の決着には程遠い状況となっている。(c)AFP/Mathieu Rabechault and Shaun Tandon
財政再建への圧力の高まりを受け、オバマ政権は2013年の軍の予算を昨年の要求額から9%削減したい考えで、そのため旧式の艦船や航空機を退役させ、欧州から2個旅団を撤退させるとした。その一方で、特殊作戦や無人機向けの海上基地の建設や、語学の訓練を受けた精鋭戦闘部隊を世界の各地域に派遣する新たなプロジェクトのための予算を要求した。
パネッタ長官は、中国の軍事力増強が米国とその同盟国にとって懸念材料となっているアジア太平洋地域および中東地域では、潜水艦の近代化や次世代爆撃機の配備などにより米軍の力を維持すると明言。「戦争の10年と国防予算の増大を経て、われわれは戦略的な転換点に来ている」と述べた。
パネッタ長官は一部の民主党議員が求める国防予算の大幅カットを避けたい考えだが、共和党議員らは国防費のいかなる削減にも反対し、国内の社会保障費の方を減らすべきだと主張しており、国防予算の決着には程遠い状況となっている。(c)AFP/Mathieu Rabechault and Shaun Tandon