【1月23日 AFP】米海軍の原子力空母エーブラハム・リンカーン(USS Abraham Lincoln)が22日、イランが封鎖を警告しているホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を通過し、ペルシャ湾に入った。米国防総省が同日明らかにした。

 同省の報道官は22日、電子メールでAFPに対し、「原子力空母エーブラハム・リンカーンは予定されていた海上治安任務のため、ホルムズ海峡を通過した。定期的な通常の通過だ」と述べ、「通過は予定通り行われ、何も問題はなかった」と続けた。

 米海軍のミサイル巡洋艦ケープ・セント・ジョージ(USS Cape St George)と駆逐艦2隻が、航空機80機を搭載可能な同空母に随伴した。

 これに先立ち、英国防省は、英仏海軍の艦艇が米空母戦闘群と共にホルムズ海峡を通過すると明らかにしていた。

 米海軍の演習に同盟国の艦艇が参加したり、米国と同盟国の艦艇が船団を組んで航行したりするのは珍しいことではないが、今回のホルムズ海峡通過に際して英仏の艦艇が随伴したことは、同海峡封鎖には断固として対応するという西側諸国からイランに向けたメッセージとみられる。(c)AFP