【1月12日 AFP】ナイジェリアで11日、燃料価格の高騰に抗議するストが3日目に突入した。石油労組は生産停止に踏み切る可能性を示唆。一部の群集は暴徒化し、警官1人が死亡した。

 ナイジェリアはアフリカ最大の産油国。ストにより国内情勢が一段と危機的な状況に陥った。11日にはキリスト教徒4人が射殺されるなど宗教に絡んだ暴力が発生し、内戦発展への危機感が強まっている。

 政府は10日、ストを違法と宣言し、給与支払いを留保する方針を示したが、スト参加者は街頭で抗議を続け、若者の集団はタイヤを焼くなど暴徒化した。

 今のところストによる石油生産への影響はないが、石油会社の労組は、政府が要求に応じなければ生産停止も辞さないとしている。この全国規模のストは、政府による燃料補助金の打ち切りの方針を受けて始まった。(c)AFP/Susan Njanji