【1月8日 AFP】甲状腺がんと診断され、4日に手術を受けたアルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)大統領(58)が、実際にはがんにかかっていなかったことが判明した。大統領報道官が7日、発表した。

 フェルナンデス大統領の手術は3時間半かかった。アルフレード・スコッチマルロ(Alfredo Scoccimarro)大統領報道官によると、摘出された甲状腺を調べた結果「がん細胞が発見されなかった。そのため、当初の診断結果を修正」したという。

 フェルナンデス大統領は現在、首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)北50キロのピラール(Pilar)にある民営のアウストラル(Austral)病院をすでに退院し、首都北郊のオリボス(Olivos)にある大統領公邸で療養している。

 フェルナンデス大統領は12月の生体検査で甲状腺がんと診断されていた。だが、術後の病理組織検査の結果、甲状腺の右葉と左葉に小さなこぶがみつかったが、がんは発見されなかった。(c)AFP