【1月4日 AFP】イラン軍の司令官は3日、中東に配備された米軍空母に対し、ペルシャ湾(Persian Gulf)の米軍基地に帰還しないよう要求し、再度の警告は無いと付け加えた。

 イラン軍のウェブサイトによると、同国軍のアタオラ・サレヒ(Ataollah Salehi)准将は、記者団に対し「ペルシャ湾の元の基地に帰還しないよう、この軍艦に勧告・要求する。警告を繰り返すつもりはない。警告は一度きりだ」と語った。

 イラン海軍は2日、ペルシャ湾の入り口での10日間の軍事演習を終えたばかり。この演習では、軍艦撃沈用ミサイル3発の発射試験も行った。

 この軍艦は、米軍最大級の航空母艦、ジョン・C・ステニス(USS John C. Stennis)を指す。同艦は先週、ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を東に越え、オマーン湾(Gulf of Oman)を過ぎて、イラン海軍が軍事演習を実施中の海域を渡っていた。米国防総省はこの航路について「所定の」航路だったと述べていた。

 バーレーンに第5艦隊の基地を置く米国は、ペルシャ湾近海に常に最低一隻の空母を、数週間から数か月の交代期間で配備している。(c)AFP