【12月24日 AFP】キューバのラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長は23日、国会で演説し、「人道的な理由で」約3000人の受刑者に恩赦を与えると発表した。また、外国旅行を制限する法律を「徐々に」改正する方針も示した。

 恩赦を与えられる受刑者には25か国の外国人86人も含まれ、対象となった受刑者の釈放は「数日中に」始まるという。今回の恩赦は、キューバが共産主義体制になった後としては最大の規模で、対象者数は1998年1月のヨハネ・パウロ2世(John Paul II)の訪問前に行われた299人の約10倍となる。

 渡航制限の緩和については政府も国営メディアも詳細を明らかにしていないが、専門家らは、国内のキューバ人が外国に行く際に必要なビザ、および国外のキューバ人がキューバに入国する際に必要なビザの廃止などが行われるとみている。(c)AFP/Jean-Herve Deiller