【12月23日 AFP】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の死去で後継者となった金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏が幼少時、偽造旅券で日本に複数回入国し、東京ディズニーランド(Tokyo Disneyland)などを訪れていたことが明らかになった。日本メディアが22日、報じた。

 読売新聞(Yomiuri Shimbun)によると、正恩氏は8歳だった1991年5月12日、「ジョセフ・パク」という名のブラジル旅券で、兄の正哲(ジョンチョル、Kim Jong-Chul)氏とみられる少年とともに日本に入国した。ビザはオーストリア・ウィーン(Vienna)で取得していたという。

 NHKによると、このとき兄弟は10人ほどの大人に伴われていた。兄弟の母親で在日朝鮮人舞踏家だった金氏の3番目の夫人、高英姫(コ・ヨンヒ、Ko Yong-Hi)氏も、数日遅れて日本に入国し兄弟と合流していたようだという。正恩氏は91年前後に数回、日本を訪れていたとみられる。高英姫氏は、2004年に乳がんで死亡したとされている。

 当時、日本の公安当局は北朝鮮関係者が不法入国したとの情報を入手したが、捜査を開始した時には正恩氏らは既に出国した後だったと、読売は報じている。(c)AFP