【12月12日 AFP】ドミニク・ドビルパン(Dominique de Villepin)前仏首相(58)は11日、仏TF1テレビに出演し、2012年の大統領選に出馬する意向を示した。

 ドビルパン氏はジャック・シラク(Jacques Chirac)前大統領のもとで2002~04年に外相を、05~07年に首相を務めた。

 だが、現段階でドビルパン氏の支持率は低迷している。フランスの調査会社LH2が11日に発表した世論調査によると、社会党のフランソワ・オランド(Francois Hollande)前第1書記の支持率は31.5%、サルコジ大統領が26%、極右政党、国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏が13.5%だったが、ドビルパン氏の支持率はわずか1%だった。

 ドビルパン氏は、2007年大統領選のライバル、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)現大統領を中傷する目的で、サルコジ氏を含む台湾との武器取引の収賄人名リストを偽造した「クリアストリーム疑惑」事件に関与したとして訴えられていたが、一審の無罪判決に続き、9月に上訴審でも無罪が言い渡されている。(c)AFP/Thierry Masure and Pierre Rochiccioli