「ビンラディンに聞くがいい」、オバマ大統領 弱腰批判にピシャリ
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【12月9日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は8日、米国の敵に妥協しているとの野党・共和党からの批判に対し、「ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)に聞いてみるがいい」と毅然(きぜん)と反論した。
共和党の伝統的な「民主党たたき」は、民主党の弱点である国家安全保障政策を攻撃するというものだが、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などに対し軍事力を行使してきたオバマ大統領には、この戦法は通じにくい。そこで2012年大統領選の共和党候補らは、オバマ政権下でぎくしゃくし始めたイスラエルとの外交関係をつついてユダヤ系米国人やキリスト教保守派にアピールしたり、イランの脅威への対応を弱腰と指摘するなどの手に出ている。
しかしオバマ大統領は、急進派の「殺人集団」に目をつぶり米国の敵に妥協しているとの批判に対し、ホワイトハウス(White House)の記者会見で次のように言い返した。「私が融和策を取ったかどうか、排除されたウサマ・ビンラディンと22人のアルカイダ幹部に聞いてみてくれ。まだ残っている彼らの仲間の誰にでも聞けばいい」
政敵から反戦家と批判されたこともあるオバマ大統領がこれほど強く鋼のような内面の意志をあらわにしたことは就任以来なく、会見場には緊張が走った。2012年大統領選で争点となるとみられる外交政策でオバマ大統領が先手を打った形で、共和党の指名候補との決戦の前哨戦ともいえる一幕だった。(c)AFP/Stephen Collinson
共和党の伝統的な「民主党たたき」は、民主党の弱点である国家安全保障政策を攻撃するというものだが、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などに対し軍事力を行使してきたオバマ大統領には、この戦法は通じにくい。そこで2012年大統領選の共和党候補らは、オバマ政権下でぎくしゃくし始めたイスラエルとの外交関係をつついてユダヤ系米国人やキリスト教保守派にアピールしたり、イランの脅威への対応を弱腰と指摘するなどの手に出ている。
しかしオバマ大統領は、急進派の「殺人集団」に目をつぶり米国の敵に妥協しているとの批判に対し、ホワイトハウス(White House)の記者会見で次のように言い返した。「私が融和策を取ったかどうか、排除されたウサマ・ビンラディンと22人のアルカイダ幹部に聞いてみてくれ。まだ残っている彼らの仲間の誰にでも聞けばいい」
政敵から反戦家と批判されたこともあるオバマ大統領がこれほど強く鋼のような内面の意志をあらわにしたことは就任以来なく、会見場には緊張が走った。2012年大統領選で争点となるとみられる外交政策でオバマ大統領が先手を打った形で、共和党の指名候補との決戦の前哨戦ともいえる一幕だった。(c)AFP/Stephen Collinson