【12月5日 AFP】イランの報道によると、イラン軍は4日、アフガニスタン・パキスタン国境に近いイラン領空内で米軍の無人機を撃墜したと発表した。

 イランのアラビア語衛星テレビ「アルアラム(Al-Alam)」は4日夜、イラン軍統合参謀本部筋の情報として、米軍の無人偵察機RQ-170を「数時間前に」撃墜したと伝えた。

 また、イランの防空を担う革命防衛隊(Revolutionary Guard)に近いファルス(Fars)通信は、この無人偵察機がイラン東部で領空を侵犯したとする軍関係者の情報を伝えた。撃墜した無人機については、損傷は「軽微」で、現在はイラン軍の管理下にあるという。この軍関係者は「あからさまな領有権の侵害」に対するイランの軍事的対抗措置は「国内に限定されない」と語ったという。

 この報道について、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)は、撃墜された無人機が米軍のものだという「可能性もある」と述べている。(c)AFP/Mohammad Davari