【11月30日 AFP】中国政府は29日、同国初の空母が改修と試験を終え、同日、2度目の試験航行に出たと発表した。周辺海域では領有権をめぐり、緊張が高まっている。

 旧ソ連海軍の空母「ワリャーグ(Varyag)」を改修した全長300メートルの空母は、8月に初の5日間の試験航行を行っており、その際には中国の海軍力増強に対して国際社会から懸念が表明されていた。

 中国国防省は「中国の空母は、8月に第1回の試験航行を成功させ、予定通り造船所に帰還した。追加の改修や試験を終え、11月29日、関連する科学調査実験を行うために再び出航した」との声明を発表した。

 中国は、複数の国が領有権を主張する東シナ海(East China Sea)と南シナ海(South China Sea)の海域について、いっそう強硬に自国の領有権を主張し始めている。

 中国政府は前週、太平洋での「定期」海軍演習を11月中に実施すると発表していた。(c)AFP