【11月28日 AFP】ロシアの与党・統一ロシア(United Russia)は27日の党大会で、2012年3月4日に行われる大統領選挙にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相(59)を擁立することを正式に決定した。

 モスクワ(Moscow)で開かれた党大会で、統一ロシアのボリス・グリズロフ(Boris Gryzlov)議長が、大統領選でのプーチン首相擁立で党が合意したと発表した。

 プーチン首相は、支持者ら1万人を前に、「私にロシア大統領選に出馬するよう要請してくれた、ドミトリー・メドベージェフ(大統領)と統一ロシアに感謝したい」とあいさつし、「もちろん、喜んでこの要請をお受けする」と述べた。

 9月の前回大会では、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領が、大統領の座はプーチン氏に譲り自らは首相職に就く意向を表明している。

 プーチン氏は、2000年にボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)氏から大統領職を引き継いで以来、10年以上にわたってロシア政治を支配してきた。だが大統領の任期は連続2期までと定められているため、2008年にはメドベージェフ氏に大統領の座を譲り渡していた。

 今回の党大会は、12月4日の下院選の1週間前というタイミングで、華々しく開催された。下院選では統一ロシアの勝利が確実視されているものの、支持率には陰りが見え始めている。(c)AFP/Stuart Williams

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