【11月24日 AFP】イエメンのアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領は23日、サウジアラビアで、湾岸協力会議(Gulf Cooperation CouncilGCC)と国連(UN)が仲介した権限委譲案に署名した。

 首都リヤド(Riyadh)のヤママ宮殿(Al-Yamama)で行われた署名式には、サウジのアブドラ国王(King Abdullah)や湾岸諸国の外相らも同席。イエメンで10か月間続いている民主化要求デモへの弾圧停止を目指した権限委譲案には、イエメンの与党と野党の首脳も署名した。アブドラ国王は、「イエメンの新たな歴史の1ページが始まった」と称賛した。

 サレハ大統領は、国内外からの激しい圧力にあらがって、同案を拒否してきた。今回の署名により、大統領は自身と家族の訴追免除および名誉大統領職に90日間とどまることと引き換えに、権限をアブドラボ・マンスール・ハディ(Abdrabuh Mansur Hadi)副大統領に委譲する。(c)AFP