【11月18日 AFP】細野豪志(Goshi Hosono)環境相は18日、福島市から環境省に送付された放射性物質を含む土を同省職員が自宅近くに投棄した問題の責任を取り、任期中の大臣給与を全額返納すると表明した。

 この問題は、福島市の住民から環境省あてに送付された低レベルの放射性物質を含む土を、環境省の職員が埼玉県の自宅近くの空き地に捨てていたことが17日発覚したもの。

 細野環境相は「組織の長として自分にも非常に大きな責任がある」と述べ、大臣としての給与を在任中は一切受け取らない意向を表明した。ただ、衆院議員としての歳費は受け取る。一方、関与した職員や上司については給与返納や異動、戒告、訓告などの処分とするという。

 土が送付された小包には、自宅で採取した土を環境省で保管・処分してほしいとのメモが入っていた。環境省でこの土の放射線量を測定したところ、1時間あたり0.18マイクロシーベルトと東京周辺とほぼ同じだったことから、職員らが相談の上、投棄したという。投棄された土はその後回収された。

 細野氏は原発事故担当相も兼任している。(c)AFP

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