【11月15日 AFP】長年にわたって好転していないイランの核開発問題をめぐり、ウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相は14日、英国はイランに対する将来的な武力行使の可能性を排除していないと発言した。

 欧州連合(EU)外相理事会のためにブリュッセル(Brussels)入りしたヘイグ外相は、報道陣にイランに対する英国の武力行使の可能性について聞かれ、「われわれは現時点では検討していない。武力行使を求めてもいないし、支持もしていない。しかし同時に、将来的にはあらゆる選択肢を残しておくべきだとも主張する」と語った。

 さらにヘイグ外相は「もちろん、(イランとの)交渉が本物であれば、それらの交渉に応じることができるようにするための並行的なアプローチの一環としてイランに対し、平和的で正当な圧力を強めていくことを今後数か月間は念頭に置いているが、同時に制裁を通じてもイランにもっと圧力をかけていく」と述べた。

 国際原子力機関(IAEA)への協力や大国との対話姿勢を示さないイランに対し、EU加盟27か国の外相は新たな制裁を科す可能性について、来月の理事会で協議する。ある外交筋はAFPの取材に対し、イランがもしも譲歩しなければ2、3週間以内に「新たに強力な制裁」を科すことが今回の会議で決定されるだろうと述べた。(c)AFP