【11月12日 AFP】ギリシャで11日、前欧州中央銀行(ECB)副総裁のルーカス・パパデモス(Lucas Papademos)氏(64)を首相とする大連立政権が発足した。

 与党と最大野党などによる暫定連立政権で、財政危機から脱却するために国際社会から1300億ユーロ(約13兆8000億円)規模の支援を受ける包括案を国会で承認させることが最優先課題で、その後、総選挙を行う。

 パパデモス新首相は、前任者のヨルギオス・パパンドレウ(Georgios Papandreou)前首相との会談で「新政権は、わが国の数々の問題に対処するために可能な限り、最善を尽くす」と誓った。

 2年に及ぶ緊縮政策で疲弊し、ギリシャを金融支援している欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)が要求する一層の歳出削減をめぐる政界の小競り合いが続く中で、パパデモス新首相の就任は歓迎されている。(c)AFP/John Hadoulis