【11月8日 AFP】全米レストラン協会(National Restaurant Association)の元女性職員が7日、2012年の米大統領選の共和党指名候補争いで支持率トップに立っている元ピザチェーン経営者ハーマン・ケイン(Herman Cain)氏にセクハラを受けたと、赤裸々に告白した。

 ケイン氏からセクハラを受けたと名乗り出た女性は4人目だが、公の場で詳細を語ったのはシャロン・ビアレク(Sharon Bialek)さんが初めて。

 ビアレクさんは報道陣ですし詰めとなったニューヨーク(New York)の会見場で、ケイン氏による「不適切な行為」の一部始終を語った。

 全米レストラン協会の教育部門の職を解雇されたビアレクさんは1997年、当時協会の会長だったケイン氏に就職先のあっせんを頼んだ。ワシントンD.C.(Washington D.C.)でケイン氏が運転する車に乗っていた時、車は道路わきに停まった。ケイン氏は突然スカートの中に手を入れ、下半身をまさぐった。さらに、ビアレクさんの頭をつかんで自分の股間に押し当てたという。

「本当に驚いたし、本当にショックだった。『何するの!わたしには恋人がいます。こんなことをするために来たんじゃないんです』と言ったら、『仕事が欲しいんだろ?そうだろ?』と言われました」

 ケイン陣営は、ただちに反論。次のような声明を出した。「ケイン氏にセクハラされたとの訴えはすべてでたらめです。ケイン氏は一度たりともセクハラをしたことはありません」

 ケイン氏は、共和党指名争いの候補者の中では当初「圏外」だったが、最近の世論調査では支持率で首位に立っている。指名争いに勝てば、共和党としては初のアフリカ系の大統領候補となる。(c)AFP

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