【11月7日 AFP】ギリシャの大統領府は6日夜、ヨルギオス・パパンドレウ(Georgios Papandreou)首相と最大野党・新民主主義党のアントニス・サマラス(Antonis Samaras)党首が財政危機に対処すべく連立政権の樹立で合意したと発表した。あわせてパパンドレウ首相は、大連立交渉の障害となっていた首相職辞任に同意した。

 大統領府発表によると、両者は新政権を樹立することで合意。直ちに次期選挙を期限とする暫定内閣の組閣を進める。パパンドレウ首相は次期首相の座にはつかない意志を明確にしたという。

 カロロス・パプリアス(Carolos Papoulias)大統領の仲介で行われた会談は2時間近く続いたが、ユーロ下落が続く中で週明け7日の金融市場が開く数時間前の合意となった。大統領府が会談声明を配布すると、会場の外で待ち受けていた報道陣はこれに殺到した。(c)AFP/John Hadoulis and Richard Carter