【11月6日 AFP】イタリアの首都ローマ(Rome)で5日、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相はイタリアを財政破たんさせ、世界に恥をさらしたとして、同首相の退陣を求める大規模なデモが行われた。

 デモには、最大野党・民主党(Democratic Party)の呼び掛けに応じて、数万人が参加。デモ隊は「シルビオは去れ!」とスローガンを叫びながら行進した。

 デモ参加者が増えたことに勇気づけられた民主党のピエルルイジ・ベルサニ(Pierluigi Bersani)書記長(党首)は、イタリアの財政問題の責任はベルルスコーニ首相にあると批判し、前倒し総選挙を要求した。

 一方ベルルスコーニ首相は、「レストランは満席だし、航空便も予約で埋まっている」といつものせりふを述べ、イタリアが経済危機に陥る危険性は小さいとの認識を示した。

 2日に発表された最新の世論調査によると、ベルルスコーニ首相の支持率は、過去最低水準の22%に下落した。(c)AFP/Francoise Kadri

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