【11月4日 AFP】主要20カ国・地域(G20)首脳会議で訪仏中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は3日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の女児誕生を祝福し、歴史的に緊張関係に陥ることも多い両国の友好ムードを演出した。

 難航が予想されるG20首脳会議は3日、2日間の日程でフランス・カンヌ(Cannes)で始まった。さらにオバマ大統領は4日、ホスト国フランスのサルコジ大統領とテレビ出演する予定となっている。米仏首脳がともにテレビに出演することは極めてまれだ。

 首脳会議に先立つ記者会見で、オバマ大統領は「ニコラとカーラに、ジュリアの誕生をお祝い申し上げたい」と、サルコジ大統領を祝福した。

 ジュリア(Giulia)とは、サルコジ大統領とカーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)夫人との間に前月、初めて生まれた女児のことだ。

 さらにオバマ大統領が、「ここに来る途中でニコラには、もう言ったのだが、ジュリアは父親よりも母親似であることは確かだね」と続けると、記者の間からは押し殺した笑い声がもれた。

 一方、オバマ大統領の隣で苦笑いをしていたサルコジ大統領も、「わかるだろう?バラク・オバマの影響力のせいなんだ。4年前からずっと、女の子の父親になることの素晴らしさを聞かされ続けてきたんだからね。彼は2人の娘の父だ。それで僕も従うことにしたんだ」とやり返した。

 ミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人と2人の娘たちは、カンヌには同行していない。(c)AFP

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