【11月3日 AFP】(図解追加)米経済誌フォーブス(Forbes)恒例の「世界で最も影響力のある70人」ランキングで、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が1位に返り咲いた。昨年トップだった中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は3位に転落した。

 2009年にトップに立ち、翌年2位に転落していたオバマ大統領。2011年は、米経済が深刻な景気後退から立ち直れない中、国内では試練の年となったが、外交政策では数々の成功を収めた。フォーブスは大統領の今年最大の功績に、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者をパキスタンで殺害した米海軍特殊部隊SEALSへの作戦実行命令を挙げている。

 2位には、ロシアの実質的なナンバー2、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領から大統領職を譲られることになったウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が入った。

 内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者や性的暴行容疑で辞任した国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)前専務理事は、上位70位から転落した。

 引退したトークショーの女王、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏や死去した米アップル(Apple)共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏、ビンラディン容疑者も、ランキング圏外となった。

 チベット亡命政府に政治的権限を移譲すると発表したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は、ランクを12個下げて51位だった。

 トップ10は以下の通り。

1位:オバマ大統領
2位:プーチン首相
3位:胡国家国家主席
4位:アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相
5位:慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)を創設したビル・ゲイツ(Bill Gates)氏
6位:サウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドルアジズ(King Abdullah bin Abdul Aziz)国王
7位:ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI
8位:米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のベン・バーナンキ(Ben Bernanke)議長
9位:米SNSフェイスブック(Facebook)を創設したマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏
10位:デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相

(c)AFP

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【参考】「世界で最も影響力のある70人」の全リスト(英語)