【11月3日 AFP】シリア政府は2日、約8か月間続いている反体制デモ弾圧の停止に向けたアラブ連盟(Arab League)の和平案に完全に合意した。連盟の関係者が明らかにした。

 合意は、カイロ(Cairo)で開かれたアラブ諸国の外相会合で発表された。シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権に対しては、数週間続けている言い逃れをやめ、アラブ連盟が作成した和平案を受け入れるよう、大きな圧力が掛かっていた。

 アラブ連盟の関係者は「シリア政府側はアラブ連盟の和平案を無条件かつ全面的に受け入れた」と述べた。

 国連(UN)によると、3月半ばに始まった反体制デモの弾圧による死者は3000人を超えている。国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長はトリポリ(Tripoli)で記者会見し、アサド政権は合意した内容を完全な形で、速やかに実行することが極めて重要との見解を示した。(c)AFP/Mona Salem