【10月12日 AFP】イスラエル政府は12日早朝、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が2006年6月に同地区で拉致したイスラエル軍兵士を解放し、イスラエル政府が見返りに同国で拘束しているパレスチナ人1027人をパレスチナに帰すことでハマスと正式合意したと発表した。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は11日夜、ギラド・シャリート(Gilad Shalit)曹長(25)の解放に向けたハマスとの「非常に困難な交渉」が終わったと述べ、同曹長が数日中に帰国できる見通しを示していた。

 首相は、「この時期にようやく開かれたチャンスの窓が閉まって二度と開かれず、ギラド(曹長)を連れ戻すことができなくなる可能性も十分にあった」と強調した。(c)AFP