【10月2日 AFP】中国文化省は、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に対抗して昨年創設された「孔子平和賞(Confucius Peace Prize)」の授賞式について、主催団体がこの催しを推進する正式な許可を得ていないと述べ、式典の中止を命じた。

 孔子平和賞は昨年、実刑判決を受けて服役中の中国の民主活動家、劉暁波(Liu Xiaobo)氏がノーベル平和賞を受賞する2日前に突如、創設が発表された。

 9月に発表された今年の候補者には、中国政府が選んだチベット仏教第2の高位者パンチェン・ラマ(Panchen Lama)11世やロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相の名前が挙がっていた。

 だが中国文化省は、同賞を主催する文化省関連団体の「中国郷土芸術協会伝統文化保護部(China Native Art Association's Traditional Culture Protection Bureau)」がこの催しを推進する許可を得ていないと述べ、ウェブサイトの声明で「第2回孔子平和賞授賞式の(同団体による)開催を中止させることを決めた」と発表した。

 一方、孔子平和賞の劉浩峰(Liu Haofeng)実行委員長は、複数の団体が同賞のスポンサーに名乗りを挙げていると述べ、「これまでの主催者が排除されただけ」で、式典は予定通り12月に開催されると語っている。(c)AFP

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