【9月27日 AFP】2012年の大統領選でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が大統領に返り咲き、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)現大統領は首相に就任するとの方針に異議を唱えたアレクセイ・クドリン(Alexei Kudrin)財務相が26日、更迭された。

 メドベージェフ大統領は24日、来年の大統領選でプーチン首相に大統領職を明け渡し、自らは首相に就く方針を発表。この方針に関連して職を追われたのは、政府高官としてはクドリン財務相が初めて。

 メドベージェフ大統領は26日、先のクドリン財務相の発言を「不適切」と批判、クドリン財務相に対し、「選択肢は辞任しかない」と詰め寄った。この様子は夕方のニュースで放送された。

 信望の厚かったクドリン財務相は、これをうけて辞任した。ロシア政府もウェブサイトで、クドリン財務相の辞任を発表した。

 大国では最長となる2000年からの11年間、財務相を務めてきたクドリン氏のキャリアは、同氏の辞任という劇的な結末を迎えた。(c)AFP/Stuart Williams

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