【9月26日 AFP】25日に投開票が行われたフランス上院選挙は、最大野党の社会党(Socialist Party)を中心とする左派連合が歴史的勝利を収めた。

 社会党とフランス共産党、緑の党の左派連合は、仏史上初めて上院での主導権を握る議席数を確保し、7か月後の大統領選で再選を目指すニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領に大打撃を与えた。

 1958年の第5共和制発足以来、フランス上院は常に右派政党が主導権を握ってきたが、これが左派に揺れた25日の選挙結果は、すでに勢力が弱体化しているサルコジ大統領の出馬意欲をそぐものとなるかもしれない。
 
 左派連合の歴史的勝利により、社会党の三選連続勝利への道が開けた可能性もある。世論調査の結果は、来年の大統領選および国民議会(下院)選挙でも左派の勝利を示唆しているからだ。 

 上院は、地方議員、市町村代表などで構成される選挙人団約7万2000人による間接選挙。(c)AFP/Dave Clark