【9月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は24日、与党・統一ロシア(United Russia)の次期総選挙の比例名簿でドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領を第1位にすることに、同党の党大会出席者600人近くの中で唯一「反逆」をした1人の人物が誰なのか、探し出そうと試みた。

 統一ロシア党は、12月4日の総選挙でメドベージェフ氏を比例第1位に掲載することを党大会で圧倒的多数で承認した。メドベージェフ氏は、来年3月の大統領選挙でプーチン首相が後継者となることに合意している。

 582人が賛成票を投じ、棄権票は0票。だが、反対票が1票だけあった。

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン首相は、たった1人の反対票に驚いた様子を見せ、「それで、この人物はどこにいる?反逆者はどこだ?」と述べた。

 会場から挙手が無かったため、プーチン首相は「残念だ。その人物は顔を見せるべきだった」と語った。

 プーチン首相とメドベージェフ大統領のどちらが大統領選に出馬するのか不確定な数か月が続いていたが、メドベージェフ大統領がプーチン首相の大統領選出馬を提案すると、プーチン首相はただちにこれを了承した。

 慎重に演出された交代劇の中、メドベージェフ氏は、プーチン大統領の下でロシア首相として政府を率いる準備があると語った。(c)AFP

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