【9月8日 AFP】2012年米大統領選に向けた野党共和党の候補者討論会が7日に行われ、8月に出馬を表明して一挙にトップに躍り出た米テキサス(Texas)州のリック・ぺリー(Rick Perry)知事が初めて参加し、有力候補のミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事と舌戦となった。

 ペリー知事は、テキサス州での雇用創出実績を自賛し、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領を打ち負かすために最適な人物は自分だと強力にアピールした。

 ペリー氏は8月に共和党の指名争いに参戦を表明したばかりだが、それまで先頭を走っていたロムニー氏と、いかに米経済の回復に弾みをつけるかといった課題や、次期大統領選で民主党のオバマ大統領に打ち勝つ方法などについて持論を戦わせた。

 しかし、ペリー氏の公開討論初舞台は、気候変動に疑念を呈し、社会保障は「ねずみ講」以外の何ものでもないと発言する、保守強硬派の中でもさらに強硬といわれるペリー氏の見解に疑問を抱かせもした。

 例えば気候変動についてペリー氏は、人間の活動と気候変動の関連は証明されていないという持論を今回の討論でも繰り返した。こうした極端な姿勢が、選挙戦を進めていく中で長期的に不利な要因となる可能性を指摘する評論家もいる。(c)AFP/Robyn Beck

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