【8月27日 AFP】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が今週のロシア訪問中に、ロシア極東に北朝鮮のビール工場を開設することを提案していたことが分かった。

 金総書記の特別列車に同乗して随行役を務めたロシア極東連邦管区のビクトル・イシャエフ(Viktor Ishayev)大統領全権代表が26日、ハバロフスク(Khabarovsk)で記者会見して明らかにした。ロシア通信(RIA Novosti)が報じた。

 イシャエフ氏によると金総書記は、朝鮮料理のレストランを開くにはロシアのどの都市が最も適しているかということにも関心を持っていたという。

 金総書記のロシア訪問時にビールが話題になったのはこれが初めてではない。2001年の訪問時には、サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)にあるロシアのビールメーカー、バルティカ(Baltika)の工場を訪れ、ビールを試飲している。

 イシャエフ氏は「金総書記との会談はとても気持ちが良かった」と語り、金総書記は質素なベージュ色の内装の特別列車の中では常に執務していたと付け加え、「武装列車とは思えない快適さだった。とてもスムーズな乗り心地だった」と述べた。(c)AFP