【8月25日 AFP】中国文化部は、国内のウェブサイトに、レディー・ガガ(Lady Gaga)やバックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)などが歌う100曲を掲載することを禁止する方針を発表した。

 文化部ウェブサイトに19日に掲載された声明によれば、この措置はインターネット音楽市場の「秩序」を管理するためであり、中国文化の安全性を侵害する曲は、法の下で規制・排除されなければならないという。

 対象曲の中には、米歌手レディー・ガガの「エッジ・オブ・グローリー(The Edge of Glory)」、「ヘアー(Hair)」、「マリー・ザ・ナイト(Marry the Night)」、「ブラッディー・マリー(Bloody Mary)」も含まれている。

 削除の理由は説明されていないが、中国は政治的に微妙なものや過激であると判断するものをしばしば検閲している。

「ブラッディー・マリー」は「自由、それが私の愛するもの」という歌詞で終わり、「ヘアー」には「これが私の祈り。自分の髪のように自由に生きて死ぬ」という歌詞がある。

 バックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)、ビヨンセ(Beyonce)、テイク・ザット(Take That)、シンプル・プラン(Simple Plan)などの名前も挙がっている。

 台湾の陳水扁(Chen Shui-bian)前総統の就任式で国家を歌い中国政府の怒りを買った「アーメイ」(チャン・ホェイメイ、Chang Hui-Mei)の曲も禁止された。

 中国当局は海外アーティストの公演を禁止したり、過激と考えられる曲を禁止するため事前に曲目を細かく調べると言われている。

 2010年以来、当局はウェブサイトに掲載されるすべての楽曲に事前許可を取るよう求めており、その理由を海賊版取り締まりのためとしている。(c)AFP