【8月21日 AFP】南シナ海(South China Sea)での領有権をめぐり中国とベトナムの緊張が高まる中、ベトナム警察は21日、政府の禁止命令を無視して開催された、反中国デモの参加者少なくとも15人を拘束した。反中デモは6月以降、毎週恒例となっていた。

 現場のAFP記者によると、反中デモが始まって数分後、私服警察官らがデモ参加者を拘束し、待機させていたバスに収容して連行した。残されたデモ参加者らが抗議を続けたものの、2台目のバスに強引に乗せられたという。

 南シナ海の領有権をめぐる中国の行動に抗議する反中デモは6月以降11回目。7月には、中国とベトナム間の協議を受けて2度のデモが解散させられたが、その後のデモは解散させられることなく、ベトナム政府が18日に禁止命令を出すまで毎週続いていた。

 ベトナム共産党系のHanoi Moi紙は、違法集会の開催を続ける者には「必要な措置」がとられることになると伝えていた。(c)AFP

【図解】南シナ海の領有権問題