【8月18日 AFP】中国を訪問中のジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領は18日、北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で習近平(Xi Jinping)国家副主席と会談した。

 2013年に胡錦濤(Hu Jintao)国家主席の後を継いで中国の次期最高指導者になることが確実視されている習副主席にバイデン副大統領は、「世界の経済的な安定は、米中の協力による部分が少なからずあると私は固く信じている」と述べ、米中の協力が世界経済の安定にとって重要だとの考えを示した。

 習副主席との会談に先立ち、人民大会堂でバイデン副大統領の歓迎式典が行われた。

 世界最大の米国債保有国である中国の国営メディアは、今月初めに米国がデフォルト(債務不履行)の危機に陥り、米国債の格付けが史上初めて引き下げられた際、「時を刻む時限爆弾」などの表現を使って厳しい米国批判を展開した。バイデン副大統領は、傷ついた米国のイメージを回復させる必要がある。

 加えて、世界第2位の経済大国の次期最高指導者になる習副主席は米政界であまり知られていないことから、習副主席との関係構築も訪中の目的の1つになっている。(c)AFP/Marianne Barriaux