【8月18日 AFP】インドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相は17日、議会で演説し、政府の汚職撲滅を訴える社会活動家、アンナ・ハザレ(Anna Hazare)氏によるハンガーストライキを厳しく非難した。また、同氏の拘束について、ハンスト実施期間を3日間に制限する警察当局の要求を受け入れなかったため、拘束は正当なものだと主張した。

 ハザレ氏は、政府が議会に提出した汚職防止法案の効力が弱いとして、同法に抗議する無期限のハンストを計画していたが、16日朝に警察に拘束された。これを受け、拘束に抗議するデモが全国各地で行われ、首都ニューデリー(New Delhi)の拘置所の表にはハザレ氏の支持者が大勢集まった。

 16日夕にハザレ氏の釈放が許可されたが、同氏は、ハンスト実施が許可されない限り、拘置所からは出ないと拒否。ハザレ氏が率いる抗議運動の中心メンバーによると、同氏は拘置所の中で断食を始めたという。

 シン首相は「(ハザレ氏が)選んだ道は完全に誤っており、わが国の議会制民主主義に深刻な影響を及ぼす」と非難した。(c)AFP/Abhaya Srivastava