【8月15日 AFP】ネパールのジャラ・ナート・カナル(Jhala Nath Khanal)首相が14日、ラム・バラン・ヤダブ(Ram Baran Yadav)大統領に辞表を提出した。ネパールの政局は再び混乱に陥る可能性が高い。

 統一共産党(UML)議長のカナル首相は、新憲法の草案や和平プロセスで、ぎりぎりまで政党間交渉の調整努力を続けたが、合意に失敗し、辞意を固めたという。

 ネパールは、2006年に10年間に及んだ内戦が終結し、新憲法を制定するための制憲議会選挙が行われた。だが連立政権が繰り返しぐらつくなか、新憲法案で合意に至ることができないでいる。カナル氏が2月に首相に就任するまでは、7か月間にわたって首相不在の状態が続いていた。

 カナル氏の辞任で、制憲議会は再び暗礁に乗り上げる可能性がある。(c)AFP/Deepak Adhikari