【7月28日 AFP】インドのS・M・クリシュナ(S.M. Krishna)外相とパキスタンのヒナ・ラッバーニ・カル(Hina Rabbani Khar)外相は27日、インドの首都ニューデリー(New Delhi)で会談した。停滞している和平プロセスの進展を目指したもので、両国の外相会談は1年ぶり。

 クリシュナ外相は会談後、両国の関係は「正常な方向に」戻ったと述べ、今回の会談を評価。カル外相は「協力関係の新時代」と表現した。

 会談後の共同声明では、テロ対策や貿易促進、和平のための対話継続における両国の包括的な取り組みの構想がうたわれたものの、こうした楽観的なムードを裏付ける実質的な合意はほとんどみられなかった。

 インドは、2008年のムンバイ(Mumbai)同時襲撃事件をめぐり、パキスタンを拠点とする組織による犯行だと非難し、パキスタンとの対話を中断していた。(c)AFP/Giles Hewitt